伝統紋様一覧
江戸切子のデザインに取り入れられた伝統紋様。それぞれの紋様についての詳細をご確認いただけます。
菊つなぎ
線が非常に細かいため、カットには、技術力・正確さ・集中力が求められ、数ある紋様の中でも、職人の技術力が仕上がりに影響する高難度の紋様。
作品にカットされた菊つなぎから放たれる細やかな光は江戸切子の中でも特に美しく、人気も高い。
丁寧にカットされた1本1本の線が放つ輝きをお楽しみいただけます。
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八角籠目
籠目とは籠の網目、格子模様のことを指し、それを模した八角形の模様を八角籠目と呼びます。
光が八方へ反射し美しく輝く反面、1本1本の線が細く、カットには熟練の技が必要で、カットの難しさから高級品に多く見られます。
また、籠目には魔除けの効果があると言われ、古くから神器として用いられてきたガラスと相性が良いのも特長です。
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六角籠目
古くから竹かごの網目模様を籠目と呼び、魔除けのシンボルとして親しまれてきた。
六角籠目は、伊勢神宮の灯籠にも刻まれている、六芒星の形にも見えることから、今でも縁起の良い紋様と考えられ、
この紋様が刻まれた品物は節目の記念品や、企業の贈答品としてご好評いただいています。
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菊籠目
細かいカットから繊細な光を放つ菊つなぎと、立体的にカットで強い光を放つ籠目、2つの良さを組み合わせた伝統紋様。
難しい2つのカットを同時に行わなければならず、職人の高い技術を証明する紋様です。
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菊/底菊
花言葉は「高貴」、平安時代より貴族の愛され、50円硬貨にも姿を見せる、日本人に馴染みの深い菊を、カットした伝統紋様。
とりわけ覗かなければ見えない場所にカットされた底菊の紋様は江戸切子の魅力を高貴に引き立ててくれます。
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玉
シンプルに丸をカットする江戸切子の伝統的な紋様。シンプルに見えるが、綺麗な丸にするのは意外に難しく、カットには微妙な力加減が必要。
玉はレンズの役割もしており、玉を通して紋様を見ると、光の屈折によって万華鏡のように美しく広がる隠れた紋様が見える。
玉は、見る人の目を楽しませ、江戸切子の魅力を高めてくれる紋様です。
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菊風車
菊と風車を組み合わせた江戸切子の伝統紋様。色がほとんど残らない程、丹念にカットを施すため、クリスタルガラスの透明度を最大限引き立ててくれる。細かく丁寧にカットされた風車と、きめ細やかな輝きを一度に楽しめます。
紋様の形が一つ一つ微妙に異なり、手作りならではの風合いを感じさせてくれる。
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魚子
魚のうろこを思わせる細かいカットが特長的な紋様。ななこという読み方の語呂合わせで、毎年7月5日が「江戸切子の日」になりました。
江戸切子が始まった江戸時代の作品にも見られるなど、長年親しまれ、今でも多くの江戸切子に見られる紋様でもあります。
光が反射したときの優しい輝きや、カット面の触り心地など、江戸切子の持つ美しさを感じさせてくれます。
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麻の葉
健やかな成長、魔除けの意味から縁起が良いと考えられた麻の葉紋。古くは仏像の装飾や家紋として使われ、現代においてもパッケージや衣服のデザインなどに使われる。
古くから愛されれてきた紋様のため、アレンジも豊富で、品物によって異なる麻の葉紋様をお楽しみいただけます。
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市松
古くは古墳時代にも見られ、その後も平安貴族の着物、歌舞伎役者の袴など伝統文様として長い歴史を持つ。現代では2020年東京オリンピックのロゴにも使われるなど、日本人のとって最も馴染みのある紋様でもある。途切れることなく続く模様から、末永く続く「繁栄」を連想させ、縁起が良いと考えられている。
シンプルな紋様のため、他の紋様と相性がよく、組み合わせによって美しさがより際立つのが特長。
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笹の葉
笹の葉をイメージしたデザインは、数々の作品に姿を見せる江戸切子を代表する紋様。
作品にによってカットの太さや、本数を変えた様々なバリエーションがあります。素朴で飽きのこない笹の葉を、カットすることで和の雰囲気がぐっと引き立ちます。
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矢来
町家などで見られる竹を交差して作られた囲いのことを矢来と呼び、そのイメージをカットした紋様。
シンプルなカットに強弱をつけることで、異なる表情を見せ、様々な作品にカットされる紋様でもあります。派手さはなく素朴な紋様ですが、他の紋様を引き立てる効果があります。
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蜘蛛の巣
その名の通り蜘蛛の巣を連想させる幾何学的なデザインの伝統紋様。紋様をよく見ると無数のカットが交差して1つの紋様になっているのが分かる。職人の丹念な手仕事を感じさせてくれます。
蜘蛛の巣から生まれる細やかな輝きをお楽しみください。
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芯無し蜘蛛の巣
蜘蛛の巣をイメージした幾何学的なデザインの伝統紋様蜘蛛の巣をアレンジした紋様。中心をカットしないことで紋様の中に立体感が生まれ、独特な手触りを楽しむことができる。
江戸切子だからこそ味わえる見た目の美しさとともに、手に取った時の感触をお楽しみください。
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七宝
七つの宝を意味する仏教用語の七宝からきている。人と人との縁は七つの宝と同等の価値があると考えられ縁が四方八方に広がるということを祈願したのが七宝紋の語源だとされています。
紋様自体の美しさに加えて、レンズ状のカットから光の屈折によって見える紋様がさらに美しい。一つ一つ職人が丁寧にカットした手作りのぬくもりを感じさせてくれます。
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紅葉
秋の風物詩、真っ赤に染まった紅葉をイメージした紋様。瑠璃色の素材にカットすれば、初夏の新緑を思わせるなど、同じ紋様でも色の違いによって異なる表情を見せてくれる。
江戸切子の中では派手さがないカットではあるが、四季を愛でる日本人の感覚にマッチした、人気の紋様となっています。
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風車
子供の頃に遊んだ風車を思い出し、懐かしさを感じさせてくれる紋様です。通常は左右対称にカットされる線を、半円状にカットすることでこの紋様は創りだされます。
見た目のシンプルさとは逆に、1つずつの大きさ角度が均一にならないと出来上がった時の形が崩れてしまいます。一見シンプルな紋様であるがごまかしがきかない分、正確なカットが要求されます。
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ダイヤモンド八角籠目
江戸切子の伝統紋様である八角籠目をトールグラスに合うようアレンジした新しい紋様。
ヨーロッパのデザインを研究し、和の紋様に洋のデザインを取り込み、新しい発想によって生み出された。日本の江戸切子と海外のトールグラス両方の特長を生かした紋様です。
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ストロベリーダイヤモンド
ダイアモンド状の紋様の中に、1つ1つ魚子をカットした紋様。江戸切子に使われるのは稀であるが、美しい輝きと、カットの手触りを同時に楽しませてくれます。
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