キラキラと美しい輝きを放つ江戸切子には、輝き以外にもたくさんの魅力が隠れています。
江戸切子選びに役立つ、良い作品に出会うためのポイントを専門店の視点でがご紹介。
「煌めき」「伝統模様」「遊び心」の3つの特徴が良い江戸切子の条件であるとも言えます。
3つの中でも「煌めき」は江戸切子の美しさとして一番わかりやすポイントです。
カットの深さや太さ、直線と曲線、クリスタルガラスとソーダガラスなどカットの組み合わせや、素材によっても表情を変える煌めき。
是非、それぞれの作品が持つ輝きの違いに注目してみてください。
その他にも江戸切子にはカットを利用した隠された魅力があります。
江戸切子だけではなく、着物や焼き物をはじめ様々な伝統工芸品に見られる伝統紋様は、日本の文化に深く根付き、古くから洗練されてきました。
東京オリンピックのロゴに使われた市松模様や、食品・飲料パッケージにも使われる麻の葉紋など、今でもデザインの一部として広く使われています。
江戸切子にとっても、伝統文様はデザインの主役ですが、ただ単純に伝統紋様だけがカットされただけの作品は、職人であれば誰でも作ることができます。「伝統紋様とそれ以外のデザインをどのように調和させているか」職人ごとに異なる、個性に注目して作品を見るのが、良い作品に出会うためのポイントです。
作品の口元の部分や玉と呼ばれる丸い窪みから覗くと光の屈折による虚像が万華鏡のように広がったり、屈折による美しさはあまり知られていませんが、そこには職人の遊び心が込められています。
特に瀧澤利夫の作品は、素材に透明度の高いクリスタルガラスを使っているため、光が当たる角度によって変わるキラキラとした煌めきは江戸切子を初めて見る者さえも魅了してしまいます。
また、経済産業大臣に認定された数少ない伝統工芸士である瀧澤利夫は、彼ならではのカットをふんだん刻んでおり、菊つなぎ紋や籠目紋といった高度な伝統紋様を熟練の技でカットしていきます。
隠れた遊び心を探すのも江戸切子の魅力の一つと言えるでしょう。
実際にはカットされてないが反射によって底菊の周りに紋様が浮かびあがる
口元のカットを通す事で万華鏡を覗いた様に広がる菊の紋様
表面に凹凸があり手触りを楽しめる
熨斗承ります
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