八方を海で囲まれた日本において舟は古くから生活に欠かせない乗り物であった。
日本料理においてもお造りの舟盛りがあるように日本文化に深く浸透している。
しかし、江戸切子には舟をモチーフにした作品というものがなかった。
それは舟の船首部分の独特な曲線をカットで表現するのが困難であるからであるからだ。
切り口を滑らかにするために強い力で固定しつつも手首の柔らかい返しによって曲線を描く。
柔と豪を組み合わせるという高度な技によって舟はカットされている。
船底には菊つなぎ紋をカットしガラスの透明感と煌めきを強調した。
その美しい煌めきは光り輝く船出をイメージしている。
また、舟を支える支柱で最も重要な部分である竜骨には力強く玉をカットした。
自然な曲線に込められた高度の技術、力強さと煌めきを兼ね備えた舟盛りで味わう刺身は格別だ。
美しい輝きを目で楽しむ
細かいカットから生まれる繊細な輝きと、力強いカットから生まれるキラっとした輝き、カットによって変化する輝きの違いをご堪能ください。
カットの表面を触って楽しむ
ガラスにくまなく施された大小のカット。太さや角度の違いによって生まれる手触りの違いも、お楽しみいただけます。
※作品の素材、カットは全て手作りのため、同じ作品であっても大きさ、色、形が商品によって微妙に異なります。あらかじめご了承ください。
商品詳細
最大径 | 13.7 (cm) |
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高さ | 5 (cm) |
重量 | 516 (g) |
素材 | クリスタルガラス |
伝統工芸士 | 瀧澤利夫 |